新商品開発のプロセスとは?アイデア発想から販売までの実践ステップ

新商品開発を進めようとして「どのようなプロセスで進めればいいのかわからない」という方に向けて、Amazonのサービスを活用して商品開発を進める流れと実例をご紹介します。
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新商品開発の流れやメリットとは

まずは新商品開発の流れやメリット、成功させるためのポイントをご紹介します。

新商品開発のプロセスや流れ

新商品開発のプロセスや流れは、下記の6ステップです。

※企業だけでなく、個人の方も活用できる商品の開発プロセスです。
⑴ ニーズセグメントの調査
⑵ 商品開発のアイデア出し
⑶ ターゲット&コンセプトの設定
⑷ 商品開発の企画構想
⑸ 試作品(テスト商品)の製造
⑹ 販売開始&マーケティング戦略の実行
本ページではAmazonのサービスを活用した、新商品開発の流れやプロセス、実例をご紹介します。

Amazonを使って新商品開発をするメリット

Amazonのサービスを使うメリットは、新商品開発の一連の流れで役立つツール、サービスがあるためです。
・販売開始前:
Amazon 売れ筋ランキング商品トレンド解析ツールマーケットバスケット分析ダッシュボードを活用したニーズ調査

・販売開始後:
セラ―セントラルの比較テストの管理を活用したテスト販売に加え、AmazonのFBA配送サービス広告を用いたマーケティング戦略
このようにAmazon セラ―セントラルなどのサービスを使えば、より効率的に新商品開発ができます。

Amazon用語:

セラーセントラル

セラーセントラルとは、出品者様がAmazonでの出品状況を管理するための販売管理サイトのことです。ここでは、在庫管理、価格の更新、購入者とのやり取り、アカウント健全性の確認、出品者様向けのサポートへの問い合わせ、新規商品の追加といったことを行えます。

新商品開発を成功させるポイント

次の4つのポイントを意識することで、お客様のニーズに合った商品開発が可能です。
・商品開発のプロセスや流れを理解する
・商品開発で必要な費用などを見積もる
・商品開発後のマーケティングも考える
新商品開発では事前準備が大切ですので、時間をかけて流れやプロセスを進めていきましょう。
アイデア出しの光景

新商品開発の6つのプロセス

新商品開発は、ビジネスの成功や拡大に直結する重要な取り組みとなります。
アイデア出しから販売開始までを6つのプロセスに分け、Amazon内で活用できる機能をご紹介します。

※企業だけでなく、個人の方も活用できる商品の開発プロセスです。
⑴ ニーズセグメントの調査
⑵ 商品開発のアイデア出し
⑶ ターゲット&コンセプトの設定
⑷ 商品開発の企画構想
⑸ 試作品(テスト商品)の製造
⑹ 販売開始&マーケティング戦略の実行
Amazonセラ―セントラルでは、商品開発に役立つコンテンツや機能をご用意しています。

今回はAmazonの商品ページやセラ―セントラルを活用した、新商品開発のプロセスをご紹介します。

1. ニーズセグメントの調査

まずは、ニーズセグメントの調査です。
新商品開発では、次の3つの観点で調査しましょう。
・Customer:お客様のニーズや行動
・Company:事業の戦略や自社の強み
・Other company:同業他社との関係性
ニーズセグメントの調査により、アイデアの幅が変わります。そのため、このプロセスに時間をかけると新商品開発の精度が高まります。

Amazon ベストセラーの売上上位の商品レビューを読み込めば、お客様のニーズをより詳しく分析できます。

2. 商品開発のアイデア出し

ニーズの調査が完了した後は、アイデア出しを進めましょう。

商品開発のアイデア出しをする際は、5W1Hのフレームワークが便利です。
・Who:誰が商品を使うのか
・When:いつ商品が使われるのか
・Where:どこで商品が使われるのか
・What:具体的に何を提供するのか
・Why:なぜ商品を使うのか
・How:どのように商品を使うのか
Amazonでは、以下のツールで新商品開発の企画をサポートできます。
各ツールについてご説明します。

ツール名

説明

使える対象

各カテゴリの人気度の他に、売れ筋や最新リリース、欲しいものランキング、人気ギフトランキングなど多様な視点で分析可能です。ランキングは頻繫に更新されるため、最新のトレンドから発想を得ることができます。
全ての販売事業者様
(Amazon販売ページで誰でも閲覧可能)
検索と購入の行動に関するインサイトを得ることができるため、今後取り扱いたい新しい商品について購入者の潜在的な需要や機会を特定し、商品開発アイデアの参考にできます。
Amazonで販売している事業者様
(セラーセントラル内からアクセス可能)
所有ブランドの商品と同時に購入される頻度が最も高い上位3商品とその組み合わせのパーセンテージを閲覧可能です。これらのデータを使用し、新商品の拡大アイデアに役立ちます。
Amazonで販売している事業者様かつ、ブランド所有者のみ
(セラーセントラル内からアクセス可能)

3. ターゲット&コンセプトの設定

「だれに?」と「なぜ?」の2点は新商品開発で重要です。
・Who:誰が商品を使うのか?
・Why:なぜ商品を使うのか?
ターゲットについては「ペルソナ」と呼ばれる、具体的な人物像を考えておきましょう。
ペルソナの具体例
・名前:Amazon 太郎
・性別:男性
・年齢:29歳
・結婚:未婚
・居住地:東京都で一人暮らし
・年収:700万円
・職業:不動産会社の営業職
ペルソナを具体的に決めれば、新商品開発だけでなく、マーケティング戦略にも活用できます。

Amazonでご販売後は購入者からの評価にて顧客満足度を確認したり、購入者の商品レビューからお客様のリアルな声も集められます。
新商品開発の良い流れ
⑴ Amazonでお客様のニーズを分析し商品開発をする
⑵ 商品開発をした商品を、実際にAmazonで販売する
⑶お客様のリアルな声をベースに次の商品開発を進める
その結果、上記のような商品開発の良い流れが生まれます。
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4. 商品開発の企画構想

アイデア出しや商品のターゲットなどが決まったら、続いては企画構想です。

このプロセスでは、アイデアを形にするために、社内外の調整や計画を立てます。
・ヒト:どの部署の誰が担当するか
・モノ:商品の材料や成分は何か
・カネ:新商品開発のコストや広告費
企画構想は「ヒト」「モノ」「カネ」の3つで考えると、アイデアや計画を立てやすいです。

コストでお悩みの場合、Amazonで検索上位商品の価格帯を調べて、そこからコストを逆算する流れが効率的です。

5. 試作品(テスト商品)の製造

テスト商品の製造後は、Amazonでご販売されると、多くのお客様にリーチができます。

180か国以上で3億人のお客様がお買い物をしています

日本では月間ユニーク訪問者数が1,326万人(デスクトップ)¹、 4,306万人(モバイル)²

アイコン:プライムマーク付きカレンダー

2019年のプライムデーでは、世界中で1億7,500万点以上の商品が購入されました

¹ Nielsen Digital Content Measurement 2019年3月度 ブランドレベル 家庭と職場からのアクセス
² Nielsen Mobile NetView Brand別 ランキング2019年3月度
Amazonでご販売される中で、セラ―セントラル内のビジネスレポートを活用して、お客様のニーズにマッチしているかを分析しましょう。

6. 販売開始&マーケティング戦略の実行

最後のプロセスは、実際に販売開始のステップです。

Amazonのサービスを使えば、効果的なマーケティング戦略を実行できます。

FBA配送サービス

FBAなら、わずらわしい発送手続きはAmazonにすべてお任せできます。

個人で販売を進める場合、FBAをご利用いただければ、時間や労力を大きく削減できます。
出品者様のご対応
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icon: global with a dollar sign
商品登録
納品手続き
Amazonに商品を発送
Amazonの対応
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受注処理
商品梱包
購入者様への配送
カスタマーサービス
返品対応

Amazon Vine有料プログラム

Amazon Vine 有料プログラムとは、Amazonが選定した最も信頼できるレビュアー(Vineメンバー)に対して、商品を無料で提供し、商品のカスタマーレビューを依頼できるプログラムです。

以下の3つ前提条件を満たすことで、新商品にもレビューを集めることが可能となります。
大口出品の販売形態である事業者である
・対象となるFBAで出品されている商品がある
Amazon Brand Registryで承認されたブランド代表者であり、かつブランド所有者として認識されている

Amazon広告

4つの広告ソリューションがあり、セラーセントラルからお申し込み可能です。
アイコン:画面上にスポンサープロダクト広告が表示されたコンピュータ
スポンサープロダクト広告とは、Amazon上に出品されている個々の商品のための広告で、商品検索結果や商品詳細ページに表示されます。初心者でも比較的簡単に設定ができます。
初めてのスポンサー広告運用におすすめなスポンサープロダクト広告は、商品を目立つ場所に露出することで、関連商品を積極的に探している購入意欲の高いオーディエンスにリーチするのに有効です。
アイコン:画面上にスポンサーブランド広告が表示されたコンピュータ
スポンサーブランド1広告は、ブランドのイメージと商品ラインアップを紹介します。ブランドロゴ、見出し、イメージ画像、3つまでの商品が表示されるため、ブランド認知の構築や合わせ買いの促進に有効です。またブランドストアと連携させることで、より購入への検討促進をサポートします。
スポンサーブランド広告では、差別化要因を提示してブランドや商品ラインアップの認知度向上に貢献し、購入検討促進や新規オーディエンスへのリーチにつながる機会を増やします。
アイコン:画面上にスポンサープロダクト広告が表示されたコンピュータ
スポンサーディスプレイ広告2はAmazonだけでなく、買い物をしているお客様が存在する多くの場所で広告を掲載し、販売・閲覧行動などをもとに、より関連性の高いオーディエンスにベストなタイミングでリーチします。
スポンサーディスプレイ広告は、購入意欲の高いより最適なオーディエンスに様々な場所やマニュアルターゲティングのアプローチでリーチするのに役立ちます。
アイコン:画面上に再生ボタンが表示されているモニター
スポンサーTV広告3は、Prime VideoやTwitch、Amazon Publisher Directのプレミアムサードパーティコンテンツで配信することができ、ブランドの認知、検討を促すのに役立ちます。*
スポンサーTV広告は、あらゆる規模のブランドが数クリックかつ手ごろな費用で、幅広いオーディエンスにリーチし認知度拡大を支援する動画広告です。
* 2025年5月8日現在、日本ではスポンサーTV広告はTwitchのみ掲載可能となっています。
Amazonのサービスを活用すれば、効率的に商品開発を進められるだけでなく、お客様のニーズを細かく分析できます。

あなたのアイデアを形にして、Amazonを通じてお客様にお届けするのはいかがでしょうか。

新商品開発の成功事例

ここでは、新商品開発を通してAmazon内での売上を大きく拡大することに成功した事例を紹介します。

ZEN Camps (ゼンキャンプス)

ZEN Campsは、より多くの方々にキャンプを通じて、本来自分たちが持っている素晴らしい感覚や感情をより解像度を高く感じてもらいたいという思いで生まれたブランドです。
ブランドスローガンである「まだ見ぬジブン探しをお手伝いする」に基づき、ユーザーが「早くキャンプに行きたい」と感じるようなワクワク感のある商品づくりを大切にし、数多くの商品を今まで展開されています。

2025年5月には、販売中の商品数が昨年の1.5倍となる100を超え、2025年に入ってからの売上は、昨年対比平均+30%以上で増加しています。
ZEN Camps代表に、新商品開発のポイントについてお話を伺いました。

Q : 新商品開発のアイデアは、どのように見つけていますか?

A : 開発メンバーの多くがキャンプ愛好家であり、実際のフィールドでの使用体験から得た気づきをもとに商品アイデアを生み出しています。代表自身も頻繁にキャンプに出かけており、現場で感じた「不便さ」や「もっとこうだったらいいのに」という気づきが、リアルな開発の起点になっています。

Q : 新商品のテストから本格展開まで、どのような改善を行っていますか?

A :商品化前には、実際に自分たちで何度もキャンプに持ち出し、現場での使い心地や耐久性、収納性などを細かく検証します。場合によっては試作品をアウトドア経験者に提供し、リアルなフィードバックを収集。いただいた意見をもとに、サイズの調整や素材の見直しなど、実用性に直結する改善を施し、納得のいく品質に仕上げてから本格展開を行っています。

Q : 新商品の売上向上のために、どのようなAmazonのサービス、施策を活用していますか?

A : Amazon上では、スポンサープロダクト広告に加えて、スポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告も積極的に活用しています。より多くのユーザーにZEN Campsの商品を知ってもらう機会を増やすため、広告は全方位的に展開しています。加えて、A+コンテンツを整備し、視覚的に商品の魅力を伝えることで、購入率向上にもつなげています。レビュー獲得のためのVineプログラムも活用し、販売初期の信頼構築にも注力しています。

Q : お客様からのフィードバックをどのように商品改善に活かしていますか?

A : 主にAmazonレビューを通じてお客様の声を日々収集・分析し、改善に活かしています。たとえば収納に関するご意見や素材への要望など、具体的な声には可能な限り迅速に対応し、次回ロットでの仕様変更やパッケージ改善を行っています。レビューの内容は、既存商品の改善だけでなく、今後の新商品開発における大切なヒントにもなっています。
月額4,900円(税抜) + 販売手数料

新商品開発のプロセスや流れに関する質問

新商品開発を進められる中で、よくある質問にご回答いたします。
新商品開発にはどれくらいの期間が必要ですか?
商品のカテゴリーや詳細により異なりますが、最短3か月から最長1年ほどかかることが多いです。

そのため、商品開発のプロセスで「どのステップで、どれくらい時間がかかるか?」を考える必要があります。
新商品開発のプロセスや流れ
⑴ ニーズセグメントの調査
⑵ 商品開発のアイデア出し
⑶ ターゲット&コンセプトの設定
⑷ 商品開発の企画構想
⑸ 試作品(テスト商品)の製造
⑹ 販売開始&マーケティング戦略の実行
なお、企業よりも個人の方が社内企画や調整に時間を取られないため、新商品開発の期間が短くなるケースが多いです。
どのように新商品開発のアイデアを出していくべきですか?
新商品開発のアイデアを考える際は、具体的なシチュエーションでどのようにその商品が使われるか、5W1Hを意識しながら当てはめていきましょう。

様々な視点でアイデアを出すため、以下の3つの方法も効果的です。
・異なる部署やチームのメンバーでアイデア出しをする
・同業他社の分析やニーズ調査によりアイデア出しをする
・お客様からのフィードバックを軸にアイデア出しをする

また、「新商品開発の目的」を先に考えておくと、より効率的にアイデア出しができるでしょう。
例えば、既存のお客様からのクレームが多い商品があった場合に、クレームを取り除けるような新しい商品開発を進めるというイメージです。
Amazonには新商品開発に役立つツールはありますか?
Amazonでは以下の3つのツールを提供しています。
これらのAmazonが提供するツールを活用することで、同業他社の分析やニーズ調査、購入者からのレビュー分析などができ、新商品のアイデア出しに役立てることができます。

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